続・これからの年金制度
 年金問題を考えるとき、受給者がどんどん増え保険料を納める人の数が減ってゆく少子高齢化時代に対応できる妙手はどう逆立ちしても見つかりません。もっとも、迫りくる少子高齢化の波は何も日本特有の問題ではなく欧米各国も第二次世界大戦後にベビーブーマーとして生まれてきた世代が同じように引退を迎えつつあり、子どもの数は程度の差こそあれ減少傾向に歯止めがかからず、一方で老人の平均寿命は年々長くなっています。出産制限をしてきた中国も早晩同じような状況に直面するでしょう。
 さて前号でお約束したわが国の改正年金法に基づいて「得する受給方法」について述べたいと思います。
前提条件は厚生労働省の予測値を参考に以下のとおりとします。
現在の年齢50才、65才時年金220万、物価上昇率予測2%、名目賃金変動率予測2.5%、マクロ経済調整率0.9%、運用利率2%
 3通りの受給時期を考えてみました。
A. 退職後(60才)から直ちに受給(繰上げ受給)・・154万(標準220万より30%減)
B. 65才から受給・・220万
C. 70才から受給(繰り下げ受給)・・312万(標準220万より42%増)

 A.B.Cのうちどれが有利かは何才まで受給するか(・・何才まで生きるか)で決まってきますが、ここでは早死にを前提とせず将来の予想平均寿命「90才」を前提とします。
 Aの場合総受給額は6274万、Bは7857万、Cは9891万となります。つまりBはAより1583万多く、CはAより3118万も多くなります。100才に置き換えるともっと大きな差が出ます・・興味のある方は一度計算してみてください。